定期的に外部のサーバーと通信している……。
「まさか!」と思っていたようなことが、現実に起きていることがはっきりとわかる。
エレコムから登場した無線LANルーター「WRC-2533GHBK2-T」を導入すれば、今、この瞬間、家庭内のインターネットにつながる機器の中に、疑わしい通信をしている機器があるかどうかが手に取るようにわかるうえ、その通信を危険と判断すれば自動的に遮断することができる。
エレコムのセキュリティ機能搭載無線LANルーター「WRC-2533GHBK2-T」。トレンドマイクロの技術を使ったセキュリティ機能を利用できる実際、「WRC-2533GHBK2-T」を設置してみると、Amazon Fire TVがこんなに頻繁に外部と通信しているのか! と少々驚かされる。
もちろん、そのほとんどはFire TVにインストールされたアプリが自らのデータを最新に保つためのもののようだが、筆者宅の環境では2014年ごろに少し話題になった、ファイル管理ユーティリティによる通信も見受けられた(今回検出された通信は問題ないと判断され許可されている)。
おそらく多くの人が、家庭内のPCやスマートフォンにはセキュリティ対策ソフトをインストールしていると思われる。このため、このような機器であれば不正なアプリが侵入する可能性は低く、仮に侵入されたとしても外部との通信を自動的に遮断することができる可能性は高い。
しかし、今や家庭内に存在する通信可能な機器は、PCやスマートフォンだけではない。テレビやレコーダー、ゲーム機、オーディオ機器、STB、HDMIドングル、Webカメラ、NAS、さらに言えば電灯や空調設備など、ありとあらゆるところに存在する。
実際、Fire TVのような機器に個別にセキュリティ対策をしているか? と問われれば、ほとんどの人は「No」と答えるだろう。筆者もそうだ。
しかし、これらの機器は、もしかするとPCやスマートフォンよりも頻繁に、しかもユーザーが気づかないうちに外部と通信している。万が一、これらの機器の脆弱性が放置されていたり、不正なアプリが紛れ込んでいれば、気づかないうちに(もうすでに)被害に遭っているかもしれない。
2016年9月に海外のジャーナリストをターゲットに行われた「Mirai」による被害などは、そのいい例だ。世界中の家庭に存在するセキュリティ対策の甘いネットワークカメラやルーターに感染したMiraiによって機器が操られ、ある日、特定のターゲットに対して一斉にDDoS攻撃を開始した。
果たして、あなたの家庭にある機器が、この攻撃に参加していなかったと断言できるだろうか?