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経済・IT Macをシャットダウンしなくていい4つの理由

経済・IT Macをシャットダウンしなくていい4つの理由

ライフハッカー[日本版]2022年2月3日掲載の記事より転載

シャットダウンすべきか、それともスリープモードにするか。これはMacユーザーにとってはもっとも迷うことの1つです。

ほとんどのユーザーにとって、数分間、数時間使わないときにMacをアイドル状態やスリープモードにしておくことは問題ではありません。

でも、数日間、またはそれ以上使わない場合にはどうすればいいのか、そんなときに上に挙げたジレンマが生じるのです。

このジレンマに対する最短の答えは、ほとんどの場合はスリープモードのほうが良いということになります。それは次に挙げる4つの理由です。

1. スリープモードのほうがメリットが多い

Macはスリープモードのときに、Power Napと呼ばれる機能が自動的に作動します。これにより、時々スリープモードから起きてデバイスをiCloudドキュメントと同期して、メールやカレンダー、メモ、写真や連絡先のアプリをアップデートすることが可能に。

また、デバイスがどこにあるかわからなくなったときのための「Macを探す」のロケーションもアップデートされます。

Macを電源に接続すると、Power Napによってソフトウェアの更新やTime Machineのバックアップのスケジューリングなど、さらに多くのことができますよ。

Intel搭載のMacにはPower Napをオフにするオプションがありますが、M1チップのMacには常時オンのプロセッサーが搭載されているので、Power Nap機能はシステムのベーシックな機能です。

つまり、自動同期などの機能をオフにするオプションがないということです。

2. タスクをすぐに再開できる

Macはスリープモードからすぐに起動できて、中断したところからすぐに作業を再開できます。

MacBookではフタを開くかトラックパッドに触ると、iMacではいずれかのキーに触るかMagic Mouseを動かすと起動可能。

一方、Macをシャットダウンすると、実行していたプログラムとアプリケーションはすべて閉じられてしまいます。

Macを再起動したときに、それらのアプリやプログラムをまた開かなければならないということに。

ただし、シャットダウンする前に開いていたウィンドウを再度開くことができるよう設定することも可能です。

そうするためには、Macをシャットダウンまたは再起動する前に表示されるプロンプトの「再ログイン時にウィンドウを再度開く」のチェックボックスをオンにします。

でも、これを行なっても、アプリすべてを再読み込みするには時間がかかりますね。

経済・IT Macをシャットダウンしなくていい4つの理由

3. ほとんど節電にはならない

スリープモードではエネルギーを消費するのではと懸念している人もいるでしょう。

ですが、スリープモードではほとんど電力の消費はありません。

たとえば、M1 Macはスリープモードで1時間あたり0.18W、Retina 5Kディスプレイの27インチMacは1時間あたり約1.44Wというわずかな消費量です。

一方、アイドル状態のままだと消費電力はもっと多くなります。M1 Macでは1時間あたり3.22W、Retina 5Kディスプレイの27インチMacでは31.1W。

シャットダウンして再起動するとさらに多くの電力を消費するかもしれません。

それは、デバイスの起動にもっと多くの電力が必要だからです。

さらに重要なことには、Macはスリープモード中にメンテナンスタスクを実行するのでほとんど電力を使いません。ですから、その点についても懸念する必要はありませんよ。

4. スリープモードにしていても負担にはならない

昔のコンピューターにはハードディスクドライブ(HDD)のような機械部品が多く使われていました。

なので、デバイスを摩耗させないようにシャットダウンを選ぶ人が多かったのです。

しかし、今ではMacや最新のノートパソコンは、HDDではなく、ディスクよりチップに近いソリッドステートドライブ(SSD)を使っています。

SSDには物理的な可動部品がないので摩耗の可能性は低くなりますよ。

また、速度もストレージ容量も向上しています。ですから、スリープモード中に時々アプリなどを実行しても支障は生じないのです。

シャットダウンすべき場合

そうは言っても、Macをシャットダウンしたほうが良い場合もあります。

完全にオフにすると、コンピュータが問題や支障を検出できるので、次回はもっとスムーズに使えるようになるでしょう。

Macが不調なときや速度が遅いとき、何らかの問題があるときに、再起動やシャットダウンが第一の対応策であるのはこの理由からです。

週に1回、または月に1回再起動すると、問題点を早く検出するのに役立ちます。

また、長期間、たとえば1週間以上使う予定がない場合にはシャットダウンがおすすめです。シャットダウンすれば、過熱したマックを冷却することもできます。

Macを長期間保管する場合は、バッテリーの健康状態を維持するために、シャットダウンの前にバッテリーを50%まで消耗させることが重要です。

32°Cより低い温度で(ただし冷たくなりすぎないように)、湿気のない環境で保管します。

もっと長い間使わないなら、6カ月ごとにバッテリーを50%まで充電しましょう。

スリープモードのほうが良い場合

シャットダウンにもスリープモードにもそれぞれのメリットがあります。ただ、日常で使っていないときが数時間だとか夜間だけという場合には、スリープモードが適しています。

スリープモードはバッテリーを節約して、シャットダウンよりもメリットが大きい。また、スリープモードからすぐにMacを使えるようになるので、時間の節約にもなります。

そして、使っていたウィンドウは保存されるので、前回の画面へすぐ戻ることもできます。