私だって東京オートサロンのウワサぐらいは耳にしたことがある。それは世界最大級を誇る、カスタムカーの祭典だと聞いた。オーソドックスなものから豪華なもの、性能を追求したものから美しさを追求したもの。ありとあらゆる最新のカスタムカーが展示され、カスタムショップやパーツメーカーなどが集うのだという。もちろん私は行ったことがないので、実際の雰囲気がどのようなものかは知らない。まあ、私のクルマに対する興味はカスタムが中心ではないので、機会があったら行ってみたいなあぐらいに思っていた。
ちなみに今年の「東京オートサロン 2015 with NAPAC」は1月9日から11日まで、千葉の幕張メッセで開催された。そして中日の1月10日、なぜか私はその東京オートサロンにいたのである。話せば短いことながら、要は「東京オートサロン 2015にカロッツェリア(パイオニア)が出展します。そのブースにCDLのコーナーがあるので取材するように」ということなのだ。不肖・高橋、CDLと聞いては黙っていられない。なぜなら私は「CDL=CYBER DRIVE LAB」のれっきとした研究員なのだから!
そんな訳で向かった東京オートサロン 2015、大変なものであった。普段、クルマ関係の取材へ行くときは、サイバーナビを搭載した愛車、トヨタのハチロクで向かう。だが、事前に知人から得た情報では「東京オートサロンへ取材に行くなら公共交通機関を使うこと。当日の早朝、うんと早い時間に行くならいいが、とにかく会場周辺は混雑するし、駐車場を確保するのが大変」とのこと。その忠告どおり、公共交通機関を使って会場へ向かったのだが、当日の幕張メッセ周辺を見て、つくづくそれが正しかったことが分かった。1月10日、幕張メッセ。会場の中はもちろん、その周辺もカスタムカーで埋め尽くされていたのだ。