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モトローラ、144Hz&ペン対応の5Gスマホ「motorola edge 30 pro」

モトローラ、144Hz&ペン対応の5Gスマホ「motorola edge 30 pro」

レノボ傘下の米モトローラが海外向けに発表したAndroidスマートフォン「motorola edge 30 pro」

モトローラは、性能と価格のバランスが取れた製品を得意としているが、edgeシリーズは同ブランドの中でも高性能な製品となっている。チップセットはクアルコムの最上位モデル「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。5Gのモバイル通信やWi-Fi 6Eでの1Gbps超の高速通信をサポートする。

ディスプレイは6.7インチの有機ELディスプレイで、解像度はFHD+(2400×1080)。色再現性はDCI-P3準拠で、HDR+での表示も対応する。さらに、144Hzの可変リフレッシュレート表示をサポート。

オーディオはステレオスピーカーを内蔵。Dolby Atomosのサラウンド機能を搭載し、映画やゲームのサウンドを立体感のある音響で再生できる。

ゲームでは、クアルコムの「Snapdragon Elite Gaming」に認定されており、コマ落ちが少なく、快適にプレイできるよう設計されている。ゲームプレイ中に録画や通知オフなどを設定できるランチャー機能を搭載する。

スマートスタイラスに対応

モトローラとしては初めて、スマートスタイラス(デジタルペン)に対応。6.7インチの大きな画面に手書きでメモを取ったり、イラストを描いたりできる。手書き入力では、4000段階の筆圧検知に対応。手書きで記入した文字をテキストに変換する機能も備えている。

スマートスタイラスは専用の手帳型ケースに装着して持ち運ぶ方式となっており、ケースからワイヤレスで充電可能。手帳型ケースは閉じた状態で通知や着信が表示できるようになっている。スマートスタイラスとケースは別売りで、販売国によってはスマホとセットで販売する場合もある。

背面もインカメラも高解像度

背面カメラはトリプルカメラで、50MPのメインカメラ(広角)、50MPの超広角&マクロカメラ、ポートレート撮影などでボケを追加する深度センサーという構成。標準画角でも超広角(0.5倍相当)でも同等の画質で撮影できる点を特徴としている。

Snapdragon 8 Gen 1の処理能力を生かし、動画撮影では8K解像度(24fps)や4K HDR(60/30fps)での撮影をサポート。10ビットカラーでの静止画撮影にも対応する。50メガピクセルセンサーは、すべての画素をオートフォーカスに利用できるセンサーで、4つの画素を束ねて明るく撮影する機能があり、暗い場所でも高精細な写真を撮影できる。

モトローラ、144Hz&ペン対応の5Gスマホ「motorola edge 30 pro」

マクロモードでは、被写体から2.5cmの距離までクローズアップして撮影できる。このほか、スローモーションやイン・アウト同時撮影、スポットカラーといったユニークな撮影モードを備えている。

インカメラも60MPと高解像度で、全画素でのオートフォーカスに対応。暗い部屋での自分撮り(セルフィー)も明るくぶれずに撮影できる。

パソコンやテレビと手軽に接続するReady For機能

motorola edgeシリーズのみの機能として、パソコンやテレビに手軽に接続できる「Ready For」機能を搭載する。

テレビとの接続では、有線接続(USB Type-C/DisplayPort 1.4準拠)またはワイヤレス接続(Miracast互換)で利用可能。Ready For 接続時は、スマートフォン上で仮想トラックパットや操作ボタンを表示できるほか、外付けキーボードやマウスの接続にも対応する。スマートスタイラスをレーザーポインターのように振って、画面を操作することも可能。

パソコンと接続するReady For PCは、Windows 10/11に対応する。Windows上でスマートフォンの画面を仮想デスクトップのように表示して、ファイルやクリップボードの内容をやり取りできる。また、スマホのカメラをフルHD解像度のWebカメラとして、Zoomなどのパソコン上のアプリで活用できる。

ARグラスとの接続に対応

motorola edge 30 proはモトローラのスマートフォンとして初めて、クアルコムのARプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR Developer Platform」をサポートする製品となっている。

レノボ製の開発者向けARグラス「Lenovo ThinkReality A3」との有線接続に対応し、スマートフォン上のARコンテンツを出力できる。

Android 12を搭載

モトローラのスマートフォンは、メーカー製アプリを最低限に抑えた、いわゆる“素のAndroid OS”に近い構成を特徴としている。motorola edge 30ではAndroid 12を搭載し、画面の配色をカスタマイズする「Material You」も統合している。

独自機能として、「端末を振ってカメラを起動する」などのジェスチャー設定に対応する。

大きさは約163.06×75.95×8.79mm、重さは約196g。耐水性はIP52相当(防じん防滴)。生体認証は右側面に指紋センサーを搭載する。バッテリー容量は4800mAh。独自規格TurboPowerによる68Wの急速充電をサポートするほか、ワイヤレス充電にも対応する。

プライバシー保護機能は、Android 12の「プライバシーダッシュボード」に対応するなど強化した。セキュリティ性能では、法人向けの認証基準「Android Enterprise Recommended」を取得しており、Androidマルウェア対策やデバイスの遠隔管理などの機能を統合した業務レベルのセキュリティ保護ソリューション「ThinkSield for Mobile」も搭載している。

Snapdragon 778G Plus搭載の新機種も予告

motorola edge 30の製品発表動画では、さらなる新機種としてSnapdragon 778G Plus搭載モデルの投入も予告された。詳細はほとんど明らかにされていないが、チラ見せされたデザインは3眼カメラ搭載のedgeシリーズと思われる。2021年末に発売された「motorola edge 20」の強化版のような位置づけとなるだろう。

著者 : 石井徹

いしいとおる

モバイルが専門のフリーライター。スマホを中心に5GやAIなど最新技術を幅広く取材する。スマホ購入履歴は100台以上。3キャリアのスマホを契約し、どこでも通信環境を確保できるよう心がけている。

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