そこで注目されているのが、“メッシュネットワーク”と呼ばれる新世代のWi-Fiだ。これまで一般的だったWi-Fiルーターは、1台で電波を遠くまで飛ばすことで家中をカバーする「ハイパワー」系が主流だった。これがメッシュの登場で、流れが一変。
メッシュでは、家中のポイント、ポイントに基地局を設置するようなイメージで、複数台のアクセスポイントを設置して、より広いエリアをカバーできるようになっている。
メッシュWi-Fi製品をいち早く日本に導入し、その性能とコストパフォーマンスの高さで、現在に至るまで他製品を圧倒し続けているネットギアジャパン合同会社でプロダクトマーケティングを務める曽利雅樹氏は、こうした状況を次のように見ている。
「今までは、Wi-Fiの用途はPCをインターネットにつなぐことでしたが、最近では、スマートフォンの利用にシフトしてきました。スマートフォンは、家中のいろいろな場所で、家族それぞれが個別に使うので、Wi-Fiはより広いエリアをカバーしなければならなくなっています。一方で、ゲーム機は当然として、家電などさまざまなデバイスがつながるようになり、インターネットが、より身近で、あって当たり前のライフラインになりつつあります。このため、家中のどこでもWi-Fiにつながることが、今では何よりも重要なことになってきています。」
ちなみに、家庭にWi-Fi環境が必要な理由として挙げてもらったのが以下の項目だ。これらを見ると、確かに「家中どこでも安定した通信」の重要性が上がっていると言えるだろう。