ロールス・ロイスはデジタル技術よりもアナログなギミックを大切にしている。
パーソナライズを強化するためにはデジタル技術が重要なカギを握っているとし、タッチスクリーンなどの採用を増やし始めているが、これまでのところは限定的だ。
アナログのコントロールに勝る高級感を提供できるようになるまでは、そのようなシステムを完全には受け入れないだろう。
コーチビルドのデザイン責任者であるアレックス・イネスは次のように述べている。
「わたし達はいつも最初の採用者というわけではありませんが、それにはそれなりの理由があります。わたし達にとってテクノロジーとは、ロールス・ロイスに期待される体験をさらに高めることなのです」
「デジタル化は驚異的な機会を提供し、顧客のイメージに合わせてマシンをパーソナライズする能力を高めるでしょう。わたし達はテクノロジーを使うためだけに何かをすることはありませんが、ブランドとそれが表すものに合わせて開発することができます」
「顧客に必要以上のことをお願いしないことが大切です。ロールス・ロイスは、人生の煩わしさから逃れるための聖域であるべきです。その基準を超えることなく技術を適用するのがわたし達の責任です」
イネスは、テクノロジーを利用しながらも、ほとんどアナログなコントロールを採用しているファントムと新型ゴーストの例を挙げている。
「わたし達は使用する素材を慎重に選択しています。そのため、触覚フィードバックのあるタッチスクリーンは使っていません」
「美しく重みのあるアナログスイッチギアの経験は、今でもタッチスクリーンに勝るものです」
画像 ロールス・ロイス新型ゴースト【実車を撮影】 全38枚