トヨタ自動車のタイ部門は2月24日、新型『ヴェロズ』(Toyota Veloz)を発表した。スポーティな3列シート、7名乗りのMPVだ。写真:トヨタ・ヴェロズ 新型トヨタ自動車は、タイやインドネシアなど、主にアジア地域の顧客のニーズに対応した7名乗りMPVとして、『アバンザ』を販売している。アバンザは、ダイハツと共同開発され、ダイハツ版は『セニア』を名乗る。このアバンザのスポーティバージョンが、2015年に追加されたヴェロズだ。◆ブラック仕上げの大型メッシュグリル新型ヴェロズのフロントには、LEDヘッドライトとブラック仕上げの大型メッシュグリルを採用した。リアは、ガーニッシュで横一列につながるテールランプが特長だ。また、力強い印象を与えるために、フロントマスクの正面にはクロームのボーダーラインが配された。大径ホイールとホイールアーチは、SUVのような雰囲気を演出している。ボディサイドには、テールランプまでシャープなラインが伸びている。新型のボディサイズは、全長4475 mm、全幅1750mm、全高1700mm。ホイールベースは2750mmとした。◆プレミアムクロスオーバースタイルのモダンなデザインを追求新型ヴェロズは、ファミリーカーユーザーのニーズを満たすことを目指した。新デザインのインテリアを備えたプレミアムクロスオーバースタイルのモダンなデザインを追求する。多目的に使えるデザインコンセプトとして、「プラウド・アクティブ」を掲げている。TFTインストルメントパネルは、4つのスタイルに切り替えられる。また、ワイヤレスのスマートフォン充電器、4つのUSBポート、最大15個のカップホルダー、9インチのタッチスクリーンオーディオシステム、大型ドアオープナーなどを採用した。電動パーキングブレーキ付きの4輪ディスクブレーキも装備している。プレミアム性を追求して、高いコンソールデザインを導入した。ダッシュボードなどには、ソフトタッチ素材を使用している。シートサイドにはトリムを施し、品質を高めている。キャビンは、とくに2列目シートの乗員向けに、Cセグメントクラスの広い空間を狙った。2列目シートを最大240mm、3列目シートを最大700mmスライドできる。これにより、7種類の異なる方法で、シートを折りたたむことができる。3列目シートをはじめ、すべてのシートにはカップホルダーが付く。オートエアコンやアンビエントライト、4つのUSBポートも装備している。◆新FF車台に1.5リットルエンジンを搭載新しいFFプラットフォームには、2NR-VE型1.5リットル直列4気筒ガソリンデュアルVVT-iエンジンを搭載している。最大出力は106hp/6000rpm、最大トルクは14.1kgm/4200rpmを発生する。トランスミッションはCVTを組み合わせた。燃費性能は最も優れるモデルで、17.9km/リットルを実現している。安全面では、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」を全グレードに標準装備した。パノラマビューモニター、プリコリジョンシステム、ステアリングアシスト付きレーンデパーチャーアラート「LDA」、オートハイビーム、フロントデパーチャーアラート、ペダル誤操作システムなどが利用できる。また、「RCTA(リア・クロス・トラフィック・アラート)」システム、ブラインドスポットモニター、複数のエアバッグなどを、すべてのモデルに標準装備し、最大限の乗員保護性能を発揮する、としている。
レスポンス 森脇稔
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